十主の平安
もう、夏ですね。6月に入ろうとしています。皆さん、お元気で過ごしでしょうか。
わたしたちはまだ、新型コロナウイルスによる自粛生活のうちにいます。
2月26日灰の水曜日以降、ミサがありません。教会の行事は何もありません。
この間、ある婦人がこんなことを言いました。毎週日曜日、カテドラルのミサが中継されます。その礼拝にあずかります。その中で、ご聖体の拝領があるんですが、大司教さんは、別なところで、ご聖体を心のうちに受けなさいと言われるんです。見えないキリストの体を受け取る。でも、やはり見えるご聖体をいただきたい。何と返事をしたか忘れてしまいましたが、ご聖体がない、その寂しさがよく分かります。
ミサがない。祈って、歌って、ご聖体を拝領する。ミサの喜びにあずかれない。そして、教会に集まってはいけない。教会の皆と一緒に会う。顔を見る、話しが出来る。そんな苦しい状態がいつまで続くのですか。
5月25日、緊急事態宣言が解除されました。
政府、千葉県は自粛生活の緩和を発表したのです。自粛生活の規則が緩められ、自分自身の判断で外出できる、遊ぶところに行くことが出来るようになったのです。
5月26日大司教さんは教会活動について文書を出されました。
状況は流動的で、感染流行には今後も何度かの波がある、という専門家の指摘を受けて、
「宣言解除後もしばらくは、原則として現状を維持します。」と発表されました。
自粛の生活を受け身で取ってはいけないと思います。コロナウイルス感染にうつってはいけない、うつしてはいけない、自粛生活は感染に対する強い武器なのです。
いつ教会活動が再開されるのでしょうか。全く分かりませんが、6月の終わり頃には公開のミサが行われるのではないかと希望しています。しかし、その時が来ても、まだまだ警戒が必要です。
教会活動を再開出来るとき、わたしたちには何が必要かを委員会会議で検討しています。
*日曜日、1.5メートルから2メートル間を置いて座る。
*マスクをする。 歌は歌わない。 私語は慎む。
*ミサ回数を増やす。 一回のミサでは木更津教会の聖堂は30人くらいしか入らない。 等々 いろいろな問題を検討してゆきます。
✙決められたこと、その条件、制約が受け入れられないと、教会活動は全く出来ません。
今、全く自由に時間を使える日々が与えられています。
特に聖書を丁寧に読む。
自由に祈る。ロザリオの祈りを唱えるのはどうでしょうか。一日一環。毎日。
聖体訪問をお勧めします。
教会に来られた時、ブザーを押して神父を呼び出すのもいいと思います。
一緒に祈る、ご聖体を拝領出来るかも知れません。
信心業を続けてほしいと思います。日々新しい心で、神様を見つめ、歩いて行きたいと思います。
恵みのうちに、心に力を秘めて、歩んで行きます。
2020年5月29日
カトリック木更津教会
十主の平安
皆さん、自粛生活を求められている今、元気でお過ごしでしょうか。
困難な日々です。外に出て何も出来ない。むしろ、外に出てはいけないと言われている。
今、この時、この不安な時が、嫌な時がわたしたちに与えられているのです。
こんな状態が続いたら、日本がひっくり返ってしまう。世界がひっくり返ってしまう。
そんな事を思ってしまう。あぁ、自分のせい(所為)ではないのに。
しかし、そう思ったら、それは受け身ではないかと思うのです。
今、自分を静かに、見つめなさいという時が与えられた。
自分の家族、自分の属している共同体を見つめなさいという時が
与えられたと考えるのはどうでしょうか。
例えば、今、この時に、じっくり本を読むのもいいと思います。
長編小説を読むのもいいと思います。
この間読んだ本に。次のような言葉に出会いました。
「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。」
年を取った。動くのが面倒だ。ほっておこう。誰かに頼もう。今しなくてもいい。
怠けは自分の中に伝染する。
なにか、自分のことを言われているようです。
わたしたちの分野は聖書ですね。
聖書をゆっくりと読みたいと思います。
一字一句を調べてみる。
イエスの言葉を何度も何度も読む。
イエスの心を見つめる。イエスを囲む人たちの心を見つめる。
イエスが対話する。イエスの言葉、心、相手の人の心を思う。
イエスが何を求めているのか。相手の人が何を求めているのか。
知りたいと思うことを見つける。知りたい世界の中に入って行くのです。
それから、聖体訪問をするのはどうでしょうか。
お御堂で一人でご聖体の前で祈る。
そんな時も大切にしたいと思います。…見えた時、声をかけてくださってもよいと思います
<注意しています。>
知らないうちにコロナ・ウィルスの菌がわたしたちのうちに入って来ています。その菌に対抗する抗体ができる。体の強い人はコロナ・ウィルスを退ける。体に何の症状も出てこない。
体の弱い人、別の病気を持っている人は、その人の中で菌が活動する。感染者となる。
わたしたち一人一人がコロナ・ウィルスの菌を持っていると考えなさいと言われているのです。
うつされてはいけない。
うつしてはいけない。
一人になるとは自分を守ること、他人を守ることです。
恵みのうちに歩むことが出来ますように。
2020年5月1日
カトリック木更津教会
加藤英雄
十主の平安
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
4月に入りました。まだまだ寒いですね。
コロナウィルス感染による不安はますます高まっています。
東京を中心とした地域は特に注意が必要だと思います。
木更津市も市内、市外の人の交流が多いと思われます。
ふと思ってしまいます。
神様なぜ、今、わたしたちにこんな災難が起こるのですか。
主は言われます。
*あなたたちは隣人を心に留めていますか。
*食べ物、飲み物を感謝のうちにいただいていますか。
*善い社会を作ろうと思っていますか。
*与える者になっていますか。
自分の生活を見つめなさい。 今、自分の人生を見つめなさい。
自分の仕事、自分の楽しみを見つめなさい。
主の思いは、「この時を与える」「この日々を与える」のではないかと思うのです。
神様からの試練の時ではないかと思います。
今、何をしなければいけないのか、考えると時と思うのです。
ある歓楽街の飲食店の多くが店を開き始めました。コロナの感染の警告で店を閉めていた。
しかし、ますます状態が悪くなっている。ある店長は言います。自粛でしょ?閉めなさいと命令されていない。店を開けるよ。店が開いている。お客さんがそれなりに入っているようです。お客さんが言います。自分の家に閉じ込められているのが耐えられない。
社会はわたしたちが作っているのです。店も、お客さんたちも子供の我儘のようです。
イエス様を見つめます。
そうだ、ミサは過越しの食事ではないかと思い当たるのです。
エジプトから、人の世から、神様の地、イスラエルを目指して出発する。人の欲求、欲望、人の力によって成っているエジプト、人の世から神様の思いの地、イスラエルに向かう。40年の荒れ地での旅を続けた。毎日歩く。食べ物がない、水がない。粗末な食事しかない。どこまで歩いても神の地
が見えない。時に戦いがある。安心し過ごすことが出来ない。
わたしたちはイエス様によって神の国への道を歩んでいます。
そして、わたしたちは今、四旬節を過ごしています。
イエス様の生活は宣教の日々です。神様のみ言葉を語る。神様の憐れみの業を行われた。人々をこの世から神の国への旅路を示されるのです。神の国へを歩む。一緒に歩もうと声をかけてくださるのです。 四旬節は特にイエス様が歩まれた苦しみの道を、倒れながら歩まれた道を思い巡らします。そして十字架に釘付けされ、亡くなられた。そしてついに復活の栄光に入られた。
今、わたしたちは神様の名によって集まることが出来ません。
すぐに迎えようとしている「受難の主日」、そしてその日から聖週間が始まります。
聖週間のミサ、集まりも出来ません。
復活祭のミサも味わえません。ご復活のお祝いも出来ません。
コロナウィルスがどこで、どのように起こったのか分かりません。
しかし、今、わたしたちは苦難にいます。
*外出は控えなさい、と言われています。自宅にいる。自粛している。
*毎日、祈る時間があったらいい。
*聖書を読みます。聖書と典礼に従って読む。
*静かな時を持つ。
毎日、笑顔で接することが出来ますように。
十主の平安
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
新型コロナウィルスによる感染症の拡大がわたしたちの生活の中に入って来ています。
ウィルスの感染に厳重に注意してほしいのです。
まずは、きれいな、清潔な生活をしてほしいと思います。
人の集まる所には行かない。
どうしても行かなければならない時には、手指の消毒、マスク等に留意し、
屋内での集まりの時には、換気を行っているかを注意してください。
その集まりが、短時間内には終了するように努めてほしいのです。
*3月29日(日)までの主日のミサはありません。
*3月31日(火)までの週日ミサ(朝ミサ)はありません。
*金曜日の聖書勉強会はありません。
*入門講座もありません。
*葬儀につきましては、十分な感染症対策をとったうえで、通夜、葬儀・告別式をします。
日曜日にずっと、ミサがないと知った時、心の支えがなくなってしまうと思う人が、多くいるのではないでしょうか。 神様はわたしたちに祈ってほしいと願っているのではないかと思います。
わたしたち一人一人がそれぞれの時に、それぞれの場所で祈る。心を込めて祈る。
主日には特に祈りの時間を持ってほしいと思います。
祈りを大切にする。このように祈るのはどうでしょうか。
*コロナ・ウィルスの危険な状態の事態が終わりますように。
*この事態を解決するため働いている人たち、お医者さん、看護士さんを力づけてください。
*病気で苦しんでいる人に平和が与えられますように。
この世は戦場である。 今、まさしくわたしたちはこの世、この社会が戦場である事を知りました。
わたしたちは自分たちの生活を守ります。自分たちの家庭を守ります。兄弟を、仲間を守ります。
敵の攻撃に打ち負かされないように、厳しい生活を送ります。
笑顔で挨拶することが出来ますように。
2020年3月13日
カトリック木更津教会
加藤英雄