四旬節第1主日C 申命記26・4-10 ローマ10・8-13 ルカ4・1-13 22-3-6
イスラエルの出発がある。イエスの出発がある。
そして、今わたしたちの灰の水曜日の出発があります。
イスラエルとは何か。モーセは人々に語ります。或るアラムの家族、ヤコブの家族がエジプトに住んだ。アラムの人々の落ち着いた生活、仲間との交わりに多くの人が集まった、仲間となった。生活の喜びを求める仲間たち、支え合って働く仲間たち、祈りあって神様を見つめる、自分を見つめる仲間たちです。その集まりは強くて、数多い、大いなる国民となった。国民となったと書かれていますが、国を造ったと言うよりも、国民とは心の触れ合いのある、同じ呼吸をする、幼い時からの太いつながりのある集まりと思いたいのです。その集まりは言います、王の奴隷になりません。わたしたちは生活しているもの同士、互いに支え合う奴隷同士です。生き生きと生きる命を大切にします。エジプトはこれを嫌った、受け入れなかった。返って、この集まりを虐げ、苦しめ、重労働を課した。主が、苦しんでいるわたしたちに心を留めてくださった。主は恐るべきしるしと奇跡をもってわたしたちを包み、エジプトから脱出させ、この地に導かれました。わたしたちはこの地に住んでいる。ここがイスラエル、神様の思いを行う地。神様を求める者の地、神様に従う者の地。この地の実りの初物を今、ここに持ってまいりました。
モーセは言われるのです。わたしたちはイスラエル、神様を求める者、神様に従う者です。
イスラエルはイスラエルの人々と同時にイスラエルの人々の住む土地です。
イエスはヨハネから洗礼を受けました。ヨハネのもとに集まっている仲間の中で、自らも神様の道を歩き始めますと宣言する洗礼を受けたのです。イエスは神様の霊に満たされました。父が子をいつくしんだ日です。しかし、聖霊のうちにいるイエスは神の霊によって荒野の中を引き回され、40日間、悪魔からの誘惑を受けられた。
① イエスは断食をしていた。空腹である。悪魔が言う。「神の子ならこの医師にパンになるよう命じたらどうだ。」イエスは言われる。「人はパンだけで生きるのではない。」
② 悪魔は一瞬うちにすべての国々を見せた。「この国々の一切の権力と繁栄を与えよう。わたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」「あなたの神様である主を拝み、ただ神に仕えよ。」
③ 悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言う。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支えると書いてある。」イエスは言われる。「あなたの主を試してはならない。」
灰の水曜日を迎え、四旬節に入っています。
信仰生活を考える。わたしたちは、神様の道を歩みますと約束しました。物の奴隷にはなりません。お金の奴隷にはなりません。マスコミの宣伝、広告、メールの噂の奴隷になりません。
いのちのために働きなさい。それが主のみ言葉です。
「御言葉はあなたの近くにあり、
あなたの口、あなたの心にある。」
御言葉はイエスです。イエスはあなたの近くにおられる。いつでも、どこでも、主はあなたを包んでおられる。あなたの心の中におられる。
御言葉に従って、働く。人のために働く。主の奴隷になって働くのです。主を見つめ、主に従い、主の道を行きます。そして、主のうちに入るのです。主の心のうちに入るのです。
神様のために働きます。隣人のために働きます。