年間第33主日C マラキ3・19-29a Ⅱテサロニケ3・7-12 ルカ21・5-19 22-11-13
決心の日があります。それをわたしたちは忘れているように思うのです。だらだらと生きている毎日になってしまっている。そういえば、昔、わたしにも決心の日があった。思いつくのは、就職です。どの会社を選ぶか。わたしたちの時代は、一度、会社に入ったら一生その会社を離れないという決心です。その会社と一生共にするのです。 そして多くの人たちの場合、結婚が一大決心の時だと思います。その人と喜びの時を一緒に喜び、苦しみを一緒に苦しむ。結婚はその人と一緒に歩む一大決心です。 そして、もう一つ大切なことを忘れていけません。洗礼です。生きるとは何ですか。毎日の生活は何のためですか。あなたは何に向かって生活しているのですか。
洗礼:今を見つめなさい。今の自分を見つめなさい。家庭の中にいる。社会生活の中にいる。あなたは、今、十分生きていますか。希望のうちに生きていますか。一日一日大切な日々ですか。
就職、洗礼がわたしにとって、それこそ一番大切な決心の時でした。
洗礼によって知りました。わたしは自分しか見ていない。あとは自分を囲むものとして見ている。自分は家庭に囲まれて生きている。社会に囲まれて生きている。そして知ったのです。家庭の中に生きているのです。社会の中に生きているのです。
わたしの見ていた世界は:すべてに始まりがあり、終わりがある。生まれ、成長し、そして消えてゆく。全く諸行無常の世界です。この世にあるもの、見えるもの、見えないもの、現象で現れるもの、すべては生まれ、成長し、消えてゆきます。
神様は言われます。この世が決断を迫られる時が来る。その日、この世は問われるのです。この世が問われるとは、わたしたちの生活が問われることではないでしょうか。あなたがたの社会は、わたしの思いのうちに、神様の思いのうちに動いていますか。「あなたがた一人一人の生活が何を求めているのか」が問われているのです。
主よ、正直に聞きます。わたしたちの正しい生活とは何なのですか。
主は言われます。神様を大切にしなさい。隣人を大切にしなさい。大切にするとは神様のために働くということです。隣人のために働くということです。神様が造られた自然のために働く、人のために働くことです。特に、助けを求めている人、隣人のために働くことです。
洗礼を受けているあなたの道は何に向かっていますか。勧められている道を歩んでいますか。
ある人たちが神殿の立派な姿に感動しています。荘厳な建物、美しいもので飾られている、目を見張る彫刻がある。イエスは言われます。この神殿が、形がない程、壊される日が来る。
神様は決断の日が起こる前、いろいろなしるしに惑わされないように気をつけなさいと言われます。
民は民に、国は国に敵対する。大きな地震がある。方々に飢饉や疫病が起こる。恐ろしい現象や著しいしるしが天に現れる。このことがすべて起こる前にあなたがたは迫害される。あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。わたしの名のためにすべての人に憎まれる。忍耐によって、あなたがたは命を勝ち取りなさい。